57年の作品で、タイトルにもあるように3/4とは三拍子、つまりワルツをコンセプトとした作品になっています。メンバーはトランペットのKenny Dorham、ピアノのRay Bryant、サックスのSonny Rollins、ベースのGeorge MorrowといつものQuintetになっています。スタープレイヤーのSonny RollinsとKenny Dorhamをバックメンバーにかかえているという贅沢ぶりです。
1. Blues Waltz
2. Valse Hot
3. I'll Take Romance
4. Little Folks
5. Lover [Stereo Version]
6. Lover [Mono Version]
7. The Most Beautiful Girl in the World
ジャズ のスウィングは三連符ということになりますので、三拍子というのは比較的演奏し易い形態になります。分数的にはあうのですが、三連符と三拍子というのは明らかに違うリズムであり、四拍子の中の三連符だからこそスウィング感が生まれるのであって、三拍子だとスウィングとは言いにくいです。踊りで言うと三連符ならチャールストンですが、三拍子だとワルツになってしまいます。この違いを明確にしている作品だと思います。
三拍子はブルースなどに多く、6/8とかもありますが、
ジャズ でも三拍子の曲も少なくありません。四拍子以外は変拍子ということになり、フュージョンなどで多くなりますが、ビバップでもいくつかあります。ただし、インプロビゼーションを重視するマイルスデイビスではほとんどありません。リズムをかっちり決めていた方が自由に演奏し易いからです。拍子が変わってくるとお約束事が増えてくるのです。この作品もビバップですが、アドリブは少ないですね。
Blues Waltz
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