91年の作品で、Double Quartet での音源になります。トランペットのCecil Bridgewater、テナーサックスのOdean Pope、エレキベースのTyron Brownを基本カルテットとして、バイオリンのDiane MonroeとLesa Terry、ヴィオラのMaxine Roach、チェロのEileen Folsonという不動のメンバーにピアノのGeorge Cablesや、コーラス、パーカッション群が加わった
ジャズオーケストラとしての完成盤になります。
ディスク:11. Ghost Dance (Pt. 1)
2. Ghost Dance (Pt. 2)
3. Ghost Dance (Pt. 3)
4. A Quiet Place
5. The Profit
6. Tears
7. Self Portrait
ディスク:21. A Little Booker
2. Street Dance
3. Tricotism
4. Mwalimu
5. Drums Unlimited
これまで追求してきたストリング入りの
ジャズに、パーカッションやコーラス隊を加えて、よりゴー
ジャズなサウンドを創り上げています。曲はこれまでのお馴染みの曲ばかりですが、それだけ彼がやりたかった事と言うのが明確に伝わってきます。クラシックにはない感性で生み出される一大交響曲と言うのは大げさな表現でしょうか。
もう晩年に入ったMax Roachなので、まとめに入ったような所もありますが、まだまだ挑戦者であろうとしている姿勢は感動的であります。
音楽的な完成度で言えば、サイドメンとして参加している他のミュージシャンの作品で行われているので、自分のリーダー作では、自分なりの
音楽を純粋に追求しています。あまりにも永いキャリアの中でも、常に挑戦者であり続ける彼に惜しみない拍手を送りたいと思います。
Tricotism