83年の作品で、これもSpecial Editionによる作品です。メンバーは流動的で、今回はテナー、ソプラノサックス、バスクラリネットのChico Freeman、バリトン、アルトサックス、フルート、クラリネットのJohn Purcell、ベースのRufus Reid、トランペットのBaikida Carrollです。Jack DeJohnetteはドラム以外にもピアノ、クラヴィネット、そして歌も歌っています。
1. Starburst
2. Ebony
3. The Islands
4. Inflation Blues
5. Slowdown
タイトルからブルースをやっているかというと、そうでもなく、タイトル曲のInflation Bluesはレゲエで、Jack DeJohnetteが歌を披露しています。彼が言う、当時伝染していたブルースはレゲエの事のようです。それ以外はECMらしい洗練された
ジャズになっています。Special Editionでは、このスタイルはぶれる事はないみたいです。各メンバーが多くの楽器を使い分けているように、必要なところに必要な楽器が入っています。
当時流行っていたライトフュージョンとは違った、ECM特有の空気感を持った作品で、マニアックでもありますが、割と万人受けするようなサウンドになっています。決して突拍子も無い事をやる事はありませんので、安心して聴いていられますし、それでも飽きさせないだけの内容も持っています。Special Editionシリーズは結構隠れた名作が多いです。
Ebony