85年の作品で、とうとう打ち込みもありの80年代サウンドになってしまいました。打ち込みといってもSynclavierを使っているようです。Synclavierというのは、今で言うステーションシンセのようなもので、サウンプラーでもあり、シーケンサーでもあります。ドラムもこれで打ち込んでいますが、パーカションやタブラなどは生演奏しています。シンセもデジタルシンセであり、これまでのブラコンとは違ってきています。
1. That's The Way It Is
2. High Above The Clouds
3. Gimme, Gimme, Gimme
4. Live It Up
5. The Nature Of Things
6. Suspicion
7. Dancin' On Main St.
8. Wear Your Love
Aretha FranklinのWho's Zoomin' Who?をヒットさせていた時期でもあり、彼の知名度は大幅にアップしていました。売れるサウンドには敏感ですから、80年代の一番つまらなかったアレンジを平気でやっています。しかし、当時はこれが売れていたので、これまでやってきた
音楽 よりも軽薄になっていようがおかまい無しですね。よくMTVで流れていたようなサウンドです。
ギターサウンドも、いかにもマルチエフェクターを通しました的なありきたりなサウンドになっています。これはソウルでもファンクでもなく、一言で80年代サウンドというスタイルであります。Synclavierもスティーヴィーワンダーみたいに使えば有効ですが、あまり工夫をしないと、チャッチなサウンドになってしまいます。音数が多過ぎて、立体的なアレンジも平坦に聴こえますし、今聴くと古くさいだけの作品です。当時の人はこれがどれだけださかったというのが見えていなかったのです。
High Above The Clouds
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