71年の作品で、Damo Suzuki が正式なボーカリストに就任してからの最初のオリジナル作品になります。アナログ盤では2枚組で、2枚目は現代
音楽風になっていきます。バンドとしての力量を充分に発揮させて、世に問うたアルバムであり、ドイツにユニークなバンドがいる事を世界に知らしめた作品でもあります。
1. Paperhouse
2. Mushroom
3. Oh Yeah
4. Halleluhwah
5. Aumgn
6. Peking O.
7. Bring Me Coffee or Tea
プログレッシヴでありながら、その演奏形態は同じフレーズを繰り返すミニマル的なところがあり、今思えばドイツからテクノが登場させる予感がします。サウンドエフェクトなど、生演奏を中心にしながらもスタジオテクニックにも凝っています。世界ではハードロックや
プログレの名盤が次々に世に出され始めた頃でもあり、機が熟し始めていました。そこでこのようなアルバムはかなり挑戦的だと思います。
Damo Suzuki の書く詩や歌い方はアナーキーでもあり、日本語の歌詞も出てきます。日本で言えばフラワーとラベリングバンドみたいなところもあり、ロック第三国ならではの独自の主張があります。Holger Czukayはベース以外にも、テープの切り貼りによるカットアップな手法を行っています。現代
音楽に精通したHolger Czukayらしさが徐々に表に現れています。名盤です。
Paperhouse