

76年の作品で彼らの代表作です。シンセは使っていますが、決してシンセが主役という訳ではないところがこのバンドのユニークなところです。Conny Plankがプロデュースだけに留まり、MoebiusとRoedeliusの二人だけになりましたが、Conny Plankは元々演奏には控えめだったので、分かり易い分担になっています。サウンドとしてはイーノの初期のソロアルバムやボウイのロウ辺りの音ですね。
1. Sowiesoso
2. Halwa
3. Dem Wanderer
4. Umleitung
5. Zum Wohl
6. Es war einmal
7. In Ewgkeit
ニューウェイヴの元祖となっているイーノやボウイの作品もシンセ色は薄いサウンドを創っていました。それらに影響を与えているだけあって、ギターやピアノ、オルガンなどが主役だったりします。それでも
テクノな感じがするところがミソです。初期の作品はコード感がありませんでしたが、音階の楽器をつかうようになってもワンコードに留まっています。アナログなミニマル感で、後の環境
音楽の礎になっています。
シンセもシーケンサーも使わないのに非人間的な感じになっているところが
現代音楽っぽいです。彼らもシュトックハウゼンの教えを受けています。大分分かり易くポップになっていますし、優しい音色を選んでいるので聴き易いけど、BGMではない、空間に存在する形が環境
音楽なのです。空間のオブジェのような
音楽なのです。この世界にのめり込んだのがイーノですし、その影響下にあるミュージシャン達です。だから、ニューウェイヴ、
テクノの大本はドイツにあるのです。彼ら無くして80年代サウンドは生まれていなかったのです。名盤であります。
Sowiesoso