

77年の作品で、ブライアンイーノとのコラボレート作品になっています。彼らのサウンドに惚れ込んだイーノが、とうとう共演するまでになります。イーノの他にCANのHolger Czukayなどが参加しており、音数が増えたからなのか、
音楽的にも完成度が増しています。イーノはボウイのロウやヒーローズを創り終えたばかりで、本格的にドイツ系のサウンドに傾倒していきます。
1. Ho Renomo
2. Schne Hnde
3. Steinsame
4. Wehrmut
5. Mit Simaen
6. Selange
7. Die Bunge
8. One
9. Fr Luise
ジャケットには空に向けられたマイクがあります。空の音を録音しているようなイメージですが、今でいうサンプリング素材の録音のような作業工程を表してます。自分達の
音楽はこの地上に流れる音に等しいと言ったメッセージとも言えます。確かにこれは環境
音楽であり、アンビエントというものとも少し違います。
多くはドラムレスですが、ドラムやピアノ、といった一般的な楽器も彼らの素材となっています。時代はいよいよパンクからニューウェイヴ、
テクノが生まれようとしている時期であり、パンクじゃないと売れないという時期スらありました。そうした
音楽に影響を与えながらも、独自の
音楽性を追求していく事になります。イーノは彼らの感性に触発されながらも、ロック・フィールドで培ったエッセンスを持ち込んでいます。名盤です。
Ho Renomo