

75年の作品で、メンバーが増えていますが、Thomas Dinger とHans Lampeがドラムで参加しているだけです。その事によりKlaus Dinger がドラム以外にもギターやボーカルで活躍する事が出来るようになっています。この歌がヘタクソなのですが、そのヘタクソ加減がジョンライドンそのものであり、ピストルズやP.I.L.がもろに影響を受けた事が明白になっています。
1. Isi
2. See Land
3. Leb Wohl
4. Hero
5. E-Musik
6. After Eight
パンクが世に出様としていた時期に出された作品なので、かなり参考にされたものだと思います。しかし、彼らはこのアルバムで解散します。Klaus Dinger とMichael Rotherは元々仲が悪かったと言われていますが、Klaus Dingerはデュッセルドルフを始動させていきます。Heroという曲はデヴィッドボウイのヒーローズのヒントになった曲だと言われていますが、確かに当時のボウイはイーノと共にドイツの影響をモロに浴びており、ヒーローズに入っているインスト曲にその影響が感じられます。
そうしたボウイやイーノをクッションとしてイギリスではクラウトロックの影響が日本では想像もできないほど盛んだったようで、ニューウェイヴバンドはクラウトロックの
音楽性と
パンクロックのメッセージ性を組み合わせて、そのスタイルを世界中に広めていきます。Michael Rotherがキーボードも弾いているので、これまでの作品よりバンドサウンドに聴こえます。
テクノの要素が入った事になりますが、未完成な感じが斬新に感じられていただけに、オーソドックスになっているような印象も受けますが、それだけ、これからくるニューウェイヴのサウンドに近くなっているという事です。これも名盤です。
Isi