

72年のセカンドアルバムです。ここまではまだイタリア国内のみでの活動でした。ファーストアルバムで既に優れた構成力を持った楽曲を創っていますが、更に巧妙になり、ロック的なポップな部分もふんだんの織ませられています。中世的なバラック様式にロックの融合という、ジェネシスやキングクリムゾンに近いながらも、全田的にはイエスのようなシンフォニックロックになっています。
1. Appena Un Po
2. Generale
3. Per Un Amico
4. Il Banchetto
5. Geranio
ハードロック、
プログレ全盛時代、演奏力こそがバンドの生命線でありました。その反動でパンクのようなノンテクニック指向が生まれるのですが、このバンドの演奏力はイギリスのバンド以上であり、ストーリー性の表現力という点でもずば抜けています。そして曲の構成もしっかりしているので、これで売れない訳がありません。ただ、イタリア語の歌詞というのが馴染みが無いのでネックだったかもしれません。
プログレはクラシックが根付くヨーロッパ圏では爆発的に売れていて、当時のスーパーバンドE.L.Pがイタリア公演の時に前座を務めたのがこのバンドです。そしてその実力が認められ、晴れて世界でデビューを果たします。純粋にイタリアのバンドとして楽しめるのはここまでとなりますが、大御所バンドの名盤とされている作品と何ら遜色の無い出来映えです、名盤です。美しい。
Appena Un Po