

74年の作品で、世界デビューしてからの初のオリジナル作品であり、彼らの人気を決定づけた作品になっています。ただし、世界向けとイタリア国内向けと分かれて、英語バージョンとイタリア語バージョンが存在します。彼らの英語はイタリアニュアンスなので、普通にイタリア語で歌っている方が様になりますが、多く広まっているのは英語バージョンです。
1. Lisola Di Niente
2. Is My Face On Straight
3. La Luna Nuova
4. Dolcissima Maria
5. Via Lumiere (Strumentale)
男女混合合唱で始まり実に堂々とした彼らの演奏は更にすごみを増しています。E.L.P.からの影響を少なからずあると思います。変拍子の連続技やドラマティックな曲構成、イエスやジェネシスの影響もあると思います。しかし真似だけに終わっていないオリジナリティーこそがこのバンドの強みであり、中世的な曲もメロトロンが入り情緒的で、何より強弱の落差が見事でゾクゾクする盛り上がりで流れるように展開していきます。
強いて言えば歌がイタリア語なので、なかなか存在感が薄いです。歌は巧い方ですが、イギリスのバンドのように個性的ではないのが地味な印象を与えます。巧過ぎるので少し崩して歌えればもっとアピール出来ていたと思います。作品としての美しさでは初期の作品の方がお薦めですが、このアルバムをもって世界的な成功を収める事となります。名盤です。
Lisola Di Niente