87年の作品で、完全に80年代ポップバンドになってしまっています。ロック色があったりしますが、ポップな旋律とシーケンサーありきのスタイルはもはや
プログレ バンドではありません。シーケンサーとの兼ね合いがあるので、クリック音に支配された演奏ですが、かなり複雑で早いパッセージで演奏しているので、半拍ずれるだけでもへんてこなアレンジにあってしまうので、相当な演奏力なのだと思います。
1. Force Ten
2. Time Stand Still
3. Open Secrets
4. Second Nature
5. Prime Mover
6. Lock And Key
7. Mission
8. Turn The Page
9. Tai Shan
10. High Water
ドラムは生のドラムセットと並んでシンセドラムも並べているので、Neil Peart は360度ドラムセットに囲まれて演奏しています。それだけ複雑なリズムを叩きだしているのに、シーケンサーとの息もぴったりにライブでも演奏しています。曲が完全にポップソングになっているので、ギターも昔のようなハードロックなプレイは押さえ気味で、それでありながらロックンロールしているという80年代にありがちなアレンジになっています。
シングルヒットも出していますが、徐々に順位を下げていっています。ラッシュとしての独自の魅力が少なくなってきているからだと思います。
プログレ 時代よりもこのスタイルになってからの方が売れているので、もはや後戻りは出来ないのでしょう。Moving Pictures以前の曲は飽きないような演奏ばかりですが、それ以降はどうしても飽き易い曲ばかりです。しかも何かワンパターンな感じもします。
Force Ten
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