89年の作品で、プロデューサーをRupert Hine に変更。これが功を奏したのか、久々にギターを中心としたハードなサウンドを取り戻しています。歌の部分はまだ80年代そのものですが、それ以外の演奏パートがハードフュージョンに戻っています。演奏している本人達がやっと打ち込み主導に飽きてきてくれたからだと思います。ですから久々に躍動感に溢れる演奏になっています。
1. Show Don't Tell
2. Chain Lightning
3. The Pass
4. War Paint
5. Scars
6. Presto
7. Superconductor
8. Anagram
9. Red Tide
10. Hand Over Fist
11. Available Light
スリーピースバンドだったから打ち込みに頼ってしまうのは致し方ありませんが、この80年代に生演奏にこだわってくれていたら後の評価も違うものになっていたと思います。今回も打ち込みはありますが、シンセの部分も生で演奏していると思います。打ち込みにするほどのアレンジではないので、ライブでもこれなら生演奏で間に合うでしょう。これまでは複雑なうち込みと張り合うような演奏で、機会に負けていない事を主張していたように思います。
そんな無機質なテクノ感覚からロックンロールのグルーヴを重視するようになっていると思います。フレージングはフュージョンっぽくする事によって、このバンドが何ものであるのかというものを取り戻したような感じです。シングルヒットよりも
音楽 的な質にこだわる事が、巡り巡って自分達にとってはプラスになる事を多くのバンドが気づくべきです。それでも歌の部分はポップです。
Show Don't Tell
VIDEO