93年の作品です。あまりにもオルタナな作品に徹してしまったアルバムです。ギターもコードカッティングを主体にすると言う、元
プログレ バンドがやるとは思えない暴挙に出ています。ギターリフも完全にオルタナを意識しています。これをもっと重低音にすればヘヴィメタですが、ヘヴィメタではありません。ヘヴィメタはもっと極端にインテリジェンスを排した構築美バカになりますので、この何か思い詰めたような感じはオルタナですね。
1. Animate
2. Stick It Out
3. Cut To The Chase
4. Nobody's Hero
5. Between Sun & Moon
6. Alien Shore
7. The Speed Of Love
8. Double Agent
9. Leave That Thing Alone
10. Cold Fire
11. Everyday Glory
オルタナみたいにくらい感じにしていますが、アレンジは80年代の豪華主義を引きずっていてなりきれていません。Rushがオルタナやる必要はないはずなのですが、やはりこのバンドは時代の動向に呪われています。何でも出来るよと言うことは最初から分かっていた事です。それだけのテクニックがある事は早くから認められています。だからといって、ここまでやってしまうのは異常です。
こういう流行に敏感にアンテナをはっているというのもカナダと言う隣国の弱みなのでしょうか。日本にもその傾向はあります。真似事で始まったバンドは真似事を続けなければ死んでしまうのか。そんな取り付かれたような異様な感じを抱いてしまいます。ツェッペリンの真似事で始まっても、成長する中で自分達ならではのスタイルを確立してブレない確信を手に入れる事がバンド運営だと思うのですが、このバンドの変幻自在な流れはもはや誰も止められません。
Animate
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