80年の作品で、シングルでリリースされていたGod Save the QueenとUnder Heavy Mannersをくっつけたミニアルバムになっています。フィリップ自身はこれらの作品のリリースに不満があったみたいですが、何か新しいスタイルの音楽が始まっている事に私は期待に胸が躍っていました。しかし、当時の私にとってはコピー出来る範囲を大きく超える存在でした。
1. Red Two Scorer 2. God Save the Queen 3. 1983 4. Under Heavy Manners 5. The Zero of the Signified
God Save the QueenではFrippertronicsを活かした演奏で、客席からアメリカ国家の演奏のリクエストがあった事に対してイギリス国家であるGod Save the Queenを演奏したものです。つまり、正式にレコーディングしたものではないものをレコード会社が勝手にリリースした事によりフィリップ自身は不満を持っているようです。
Under Heavy MannersではFrippertronicsにディスコのリズムを加えたディスコトロニクスなる演奏が収められています。当時のフィリップはニューウェイヴのバンドの中でもトーキングヘッズに注目していて、この曲ではデヴィッド・バーンがアブサルム・エル・ハービフという変名で歌っています。エイドリアンブリューもこの時に見初められていたのでしょう。