

73年の作品で歴史的な
プログレの名盤です。イエスに加入しましたが、A&Mとの契約がまだ残っていたため、急遽制作された作品です。当時のイエスのアルバム用に用意していた演奏をつなぎあわせて製作されています。ですからバックメンバーは当時のイエスのメンバーだったりしています。つまり、黄金時代のイエスの演奏の番外編的な性格を持っていて、かなり強力な
プログレ作品としていまだに燦然と輝きを放つ名盤となっております。
1. Catherine Of Aragon
2. Anne Of Cleves
3. Catherine Howard
4. Jane Seymour
5. Anne Boleyn 'The Day Thou Gavest Lord Hath Ended'
6. Catherine Parr
急遽創られた作品ではありますが、6曲用意出来た事で、ヘンリー八世の6人の妻達の名前をタイトルにするというコンセプトを思いつき、収録時間は短めですが、強烈な演奏とコンセプトが見事にマッチしました。それにしても、この
音楽通りの女性だったとしたら、相当壮絶な人生を歩んでいたのだと想像してしまうほど超絶的な演奏の数々です。ピアノ演奏での指の強さといったら半端無く、凄まじい演奏をやってのけます。それにキースエマーソンにも負けないオルガンプレイ、シンセやメロトロンといった
プログレ三種の神器も縦横無尽に炸裂しています。
イエスの黄金時代は2枚のアルバムしかありませんので、それだけでは満足出来ない人には調お薦めです。イエスのアルバム以上に凄まじいです。歌が入りませんので、ソロパートの連続技とも言えますが、
音楽的にもしっかりと創られています。変拍子の連続技もこの時期にほぼ確立した、これぞ
プログレという音になっています。違う演奏を組み合わせるというイエスの方法論を使っていますので、まるで映画の断片をめくっているようなストーリー性を感じさせます。リックウェイクマンの名前をより有名にした歴史的名盤です。お見事。
Catherine Of Aragon