アランホワイト唯一のソロアルバムで、76年に他のメンバーと同じくイエス活動の合間に制作されています。流石にドラマーらしくリズムを強調したものであり、フュージョン系の曲が多いです。ラテン系のフュージョンですね。ジャズロックやソウル系とも言えます。他のメンバーはイエスと同じような事をやっていましたが、流石に加入したばかりのアランホワイトは毛並みが違う作品を創ってきました。
1. Ooooh Baby (Goin To Pieces)
2. One Way Rag
3. Avakak
4. Spring-Song Of Innocence
5. Giddy
6. Silly Woman
7. Marching Into A Bottle
8. Everybody
9. Darkness (Parts I, II, III)
メンバーもジャズロック系の人が多く、フルートやサックスのBud BeadleとSteve Gregory、トランペットのHenry Lowther、ギターのPete Kirtley、ケニーのKenny Craddock、ベースのColin Gibson、コーラスのMadeline Bell, Vicki Brown, Joanne Williams、ボーカルはアラン自身です。その他にオーケストラも参加しています。アランはプラスティックオノバンドの初代ドラマーでもあり、イエスに参加後はずっとイエスのドラマーであり続け、合間に別プロジェクトもやっていますが、純粋なソロアルバムとしてはこれだけになります。
それだけに内容が濃いですね。初期の頃のウェザーリポートやリターントゥフォーエヴァーみたいなジャズロックにソウルフルなボーカルと、かなりかっこいい演奏を繰り広げています。イエスではみせないようなドラミングで、ファンいとってもかなり新鮮な感覚で聴く事が出来ると思います。ソロアルバムとは本来こういうものであり、他のメンバーがあまりにもイエスにこだわり過ぎた内容になっていました。この時期のソロ作品の中でも一番の出来映えです。名盤です。
Ooooh Baby (Goin To Pieces)
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