80年の作品です。完全にテクノの影響を受けた作品になっています。テクノポップの始まりはクラフトワーク辺りのドイツのシンセグループから始まりますが、イギリスでウルトラヴォックスがよりダークな世界感を創りだした事に始まります。Y.M.O.もウルトラヴォックスの影響でテクノポリスをレコーディングしています。その手法がかなり反映した作品になっています。
1. I Can't Take It Any More
2. Multi-Track Suggestion
3. Memories Of Green
4. Not A Bit-All of It
5. Suffocation
6. See You Later
シンセのダークな音色とポップなリズム、テクノポップはディスコでも踊れる
音楽として流行っていきます。その手法を完全に頂いたこの作品は、ヴァンゲリスの中でも一番ポップチャートに近い内容になっています。しかし、その中でも彼らしいパーカッションの活かし方、優雅なヨーロピアンテイストも含める事によって、いつもながの躍動感を失う事なくテクノしています。
ヴォコーダーによって、ヴァンゲリス自身も歌う事が出来る。現在はボーカロイドやヴォコーダーのソフトシンセなどによりリバイバルされているヴォコーダーはテクノポップの象徴です。パフュームが使っているのはパソコンでエディット出来るソフトによるものです。シンセのロボット的な音色を選びながらも人間味溢れる演奏になっているところがヴァンゲリスの真骨頂です。これも名盤です。
I Can't Take It Any More