

67年の作品で、再びCreed Taylorプロデュースで創り上げたクリスタルサウンド。かなりジャズ色が強くなっていますが、一般的に知られている
ボサノヴァの原型ですから、かなりイージーリスニングで癒し系の
音楽なのですが、当時としてはかなり斬新で洗練されたアレンジであり、クールジャズとラテンが出会ったような内容になっています。
1. Wave
2. The Red Blouse
3. Look To The Sky
4. Batidinha
5. Triste
6. Mojave
7. Dailogo
8. Lamento
9. Antigua
10. Captain Bacardi
全編インストで、バックメンバーはジャズ系のミュージシャンになっています。トロンボーンのUrbie GreenとJimmy Cleveland、フルート、ピッコロのRaymond Beckenstein、Romeo Penque、Jerome Richardson、フレンチホルンのJoseph Singer、ベースはRon Carter、ドラムがClaudio Slon、パーカッションのBobby RosengardenとDom Um Romãoで、ラテン系ですからパーカッションのリズムのつけ方が命になっています。
ジョビンが提示した
ボサノヴァの波はジャズ界にも浸透して、多くのミュージシャンが
ボサノヴァを取り入れるようになっていき、軽やかなこの
音楽は生活の一部にも入り込めるくらいの親しみ易さを持っていました。アメリカでも斬新だったこの
音楽は日本人には尚更つかみにくい
音楽でありながら、その洗練され方がおしゃれなので、ファッション的に広まっていきました。そうしたブームを加速させた名盤です。
Wave