84年の作品で、元バウハウスのPeter Murphyとのコラボレートユニットです。残念ながらこのユニットはこの作品だけですぐに散開してしまいます。しかしながら二人ともイーノ辺りの影響を受けたニューウェイヴに収まりきれない二人なので、発売当時はかなりインパクトがありました。ジャケットの美しさも良いです。
1. Dalis Car
2. His Box
3. Cornwall Stone
4. Artemis
5. Create And Melt
6. Moonlife
7. The Judgement Is The Mirror
アヴァンギャルドな美術家であるダリが創った車Dali's Carで曲を創り、それをそのままユニット名にしています。ほぼ全ての演奏をミックが担当してPeter Murphyは歌っているだけです。パーカッションでPaul Vincent Lawfordが参加していますが、ほとんどミックによるサウンドですから、後期JAPANに近い感じですが、ミックはアイデアを沢山出しますが、それを構成する能力は昔はDavid Sylvianに頼っていたようで、それをPeter Murphyに期待していたら歌う事にしか興味が無く、巧く化学反応しなかったみたいで、続く事がありませんでした。
ミックのブリブリベースは更に磨きがかかり、どんどん最初のアルバムを色あせさせるような名演を残していきます。このユニットでもそれが現れ始めています。YMOに接近していた後期JAPANの経緯がありますので、シンセドラムによるテクノな感じとエスニックな感じ、グラムロックとニューウェイヴの狭間に存在したJAPAN 系列は結局ニューウェイヴにも収まりきれないものを求めて進化していきます。当時は一番斬新な作品だと言う印象がありました。そういう意味では名盤であります。
Dalis Car
His Box
Cornwall Stone
Artemis
Create And Melt
Moonlife
The Judgement Is The Mirror
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