99年の作品です。前作から12年ぶりのソロアルバムになります。その間、Holger Czukay、Russell Mills、Robert Frippらと競演していました。そして再びソロ活動に入り、どんな
音楽になるのか、プロデュースはシルヴィアン自身によるものです。まず、リズムはハウスとかネオアコみたい。ポップなのです。これまで既成の
音楽とは一線を引いていましたが、心境の変化なのか、普通のドラムパターンなのです。
1. I Surrender
2. Dobro #1
3. Midnight Sun
4. Thalheim
5. God Man
6. Alphabet Angel
7. Krishna Blue
8. The Shining Of Things
9. Cafe Europa
10. Pollen Path
11. All Of My Mother's Names (Summers With Amma)
12. Wanderlust
13. Praise (Pratah Smarami)
14. Darkest Dreaming
またしても坂本龍一が関わっています。この妖しい関係は消えないようです。Marc RibotやBill Frisellなどのネイティヴ系のギタリストだったり、タブラでドラムンベースをやるTalvin Singhも参加しています。Steve Jansenはお決まりですね。やはりジャズの質感を持ったフォークの面持ち。しかしポップなのです。とりあえず時代の
音楽はやっておいて、その上で自分の
音楽を主張しようとしているのかもしれません。
これまでは特定の
音楽ジャンルにあてはまらないような融合具合で独自の世界を創っていましたが、ブルースやススワンプ感があったり、これまででは信じられないような分かり易い
音楽をやっています。ただ、それをアンビエントな感じで表現しているので普通ではありませんが、分かり易い音楽になっています。そうした音楽でもシルヴィアン節は揺るぎありません。神が人間界に降り立って一緒に生活しているみたいな音楽です。
I Surrender