

87年の作品で、やはりSteve JansenとRichard Barbieriのコラボレートなのですが、Dolphin Brothersというグループ名を名乗っています。今回は歌もののポップなスタイルであり、
テクノポップですね。この時期ではニューロマンティックという事になりますが、若手のニューロマンティックとはセンスが違います。流石にグラムロックからニューウェイヴの間を生き抜いてきただけの事はあります。
1. Catch The Fall
2. Shining
3. Second Sight
4. Love That You Need
5. Real Life Real Answers
6. Host To The Holy
7. My Winter
8. Pushing The River
シルヴィアンみたいな歌い方をしているのは弟のSteve Jansenです。ギターはDavid Rhodes、ベースがDanny Thompson、バックコーラスはPP Arnoldです。かなりのベテラン揃いの顔ぶれなので、当時のパワーステーションに対抗していたのではないかと思われますが、パワステほどインパクトはありません。しかしRichard Barbieriのシンセ打ち込みは既に80年代のそれとは違って、32分割したリフレインを入れるなど、当時としてはかなり斬新な使い方をしています。
サウンド的には80年代サウンドでありますが、80年代ポップサウンドでシルヴィアンが歌っているようなあり得ない感じがイケてます。デュランデュランみたいな感じではありますが、センスの良さが一枚も二枚も上です。かなり話題にはなりましたが、思ったほどは売れませんでした。Steve Jansenは悪くないのですが、シルヴィアンというより高橋幸宏みたいで少し弱い感じだからでしょう。それでもJAPAN関係では一番ポップな作品となりました。
Catch The Fall