91年の作品で、再びJansen/Barbieriとして活動を再開しました。サウンドとしては同時期に発売されたRain Tree Crowに非常に近い感じですが、こちらはインストもので、キーボードが主役になっているので、音色も多彩です。エスニックの要素も強いので、ワールドミュージックのような
音楽なのですが、スタンスはあくまでも
テクノなのでロックミュージックであります。
1. Long Tales, Tall Shadows
2. When Things Dream
3. Lumen
4. The Insomniac's Bed
5. The Night Gives Birth
6. Celebration
7. Nocturnal Sightseeing
8. One More Zombie
ほぼSteve Jansen と Richard Barbieriの二人で制作されていますが、エスニックな女性ボーカルはSuzanne J. Murphyです。Long Tales, Tall ShadowsにはMick Karnがゲスト参加してウネウネベースを弾いています。彼らの
音楽はロキシーミュージックが
テクノ、ニューウェイヴを経て、よりプログレッシヴになったようなサウンドだと思います。どこか退廃的でありながらすましたダンディズムがあり、そしてニューウェイヴバンドにはない求道心があります。
90年代に入ってからはよりデジタルなダンスミュージックが早っており、それとは別にオルタナが勃興していた時期であり、その中でこれだけ素晴らしい内容にもかかわらず、地味な印象として受け止められていた事は致し方ありませんが、この時代とは別に独自に進化している
音楽にももっと正統な評価があってもいいと思います。あくまでもファンやマニアックな愛好家だけで楽しむにはもったいないサウンドです。
Long Tales, Tall Shadows