

74年の作品で、自分の名前をタイトルにしています。前作で手応えを感じていたA.O.R.感覚をより押し進めた内容になっていて、フュージョンというか、ニュー
ソウルなアレンジになっています。ジョージハリソンのトレードマークであるストラトにフェイザーかけたスライドギターをちゃっかり頂いてメイソンが演奏しています。ホーンセクションも加えてより
ソウルフルな作品になっています。
1. Show Me Some Affection
2. Get Ahold Of Love
3. Every Woman
4. It Can't Make Any Differance To Me
5. All Along The Watchtower
6. Bring It On Home To Me
7. Harmony & Melody
8. Relation Ships
9. You Can't Take It When You Go
フュージョン色を示す上でエレピの存在が強くあります。スケールはスワンプロックと変わりないのですが、アクセントのつけ方がフュージョンになっています。これがStuff系、ニューヨークスタイルのA.O.R.の始まりでした。デイヴメイソンと言えば、ジミヘンのエレクトリックレディーランドに参加してAll Along The Watchtowerのアコースティックギターを弾いていた事で有名ですが、今回もそのディランのカバーであるAll Along The Watchtowerを演奏しています。大分アレンジは違っています。
それとサムクックのBring It On Home to Meをカバーしています。ストリングスも入れたりと、洗練された
ソウルミュージック、ニュー
ソウルに接近しています。この人はテクニックではなく、センスでギターを弾く人なので、それがそのまま曲の良さに現れています。当時のクラプトンのソロアルバムよりも遥かに出来がいいです。レイドバックしているようでプラスαのポップセンスを出しているので、はずれが無いです。
Show Me Some Affection