

75年の作品で、ジャケットからも分かるようにトロピカルな雰囲気を持った作品になっています。高中正義みたいに徹底してトロピカルしている訳ではなく、完全にトロピカル仕切れていないフュージョン感覚が持ち味になっています。ファンクとは違うハネかたですが、踊れる
音楽ではあります。
1. Split Coconut
2. Crying, Waiting & Hoping
3. You Can Lose It
4. She's A Friend
5. Save Your Love
6. Give Me A Reason Why
7. Two Guitar Lovers
8. Sweet Music
9. Long Lost Friend
David CrosbyとGraham Nash が参加して見事なハーモニーを聴かせてくれますが、それとは別にManhattan Transferも参加してコーラスワークに幅を持たせています。レゲエやスカのリズム、カリプソのリズムなど、これまで使っていなかったリズムを使ってよりA.O.R.的な洗練のさせ方を試みています。
ソウル色が薄れていますが、曲自体はアメリカンロックになっています。
爽やかで落ち着いた感じの曲が多く、これまでの雰囲気とは違う面を出しています。これまではイーストアメリカンなスタイルでしたが、ここではウェストアメリカンな雰囲気があります。声もしゃがれた感じを薄れさせるような歌い方になっています。こういう変化には女が絡んでいる事が多いのですが、この人の場合はそういうプライベートは伝えられていないので、詳しい事は分かりません。当時のクロスオーバーもトロピカル路線に走っていた事もあり、その影響があるのでしょう。
Split Coconut