

77年の作品です。前作からトロピカル路線に入り、イーグルス以降の新しいカントリーロックに対応した作品を創るようになりました。あくまでもアメリカンロック、カントリーロックなのですが、A.O.R.な洗練された作品を創るようになります。完全にアメリカに馴染んでしまいました。
1. So High (Rock Me Baby And Roll Me Away)
2. We Just Disagree
3. Mystic Traveler
4. Spend Your Life With Me
5. Takin' The Time To Find
6. Let It Go, Let It Flow
7. Then It's Alright
8. Seasons
9. You Just Have To Wait Now
10. What Do We Got Here?
ウェストコーストサウンドと呼ばれるスタイルが当時は影で流行っていました。ただし、彼の場合はそれまでの経歴があるので、イメージとしては定着していませんが、これはまぎれも無くウェストコーストサウンドの名作になります。今回はYvonne Elliman、Stephen Stillsなどが参加して美しいコーラスハーモニーを構成させています。アメリカンロックというとブリティッシュファンには嫌われがちですが、このような素晴らしい作品がある事も認識して欲しいものです。
しかもこの名作を創っているのがブリティッシュロックを牽引していた一人のデイヴメイソンなのです。クラプトンはレイドバックしながらもイギリスを感じさせましたが、この人は完全にアメリカに馴染んでしまいました。初期の頃はまだイギリスらしさが残っていましたが、この頃には完全にイギリス臭さを無くしています。それだけこの頃のアメリカンロックには新しい魅力が生まれていたのです。より完成度が高くなった名盤です。
So High (Rock Me Baby And Roll Me Away)