87年の作品です。7年ぶりの作品になりますが、やはり新しい浪に乗り切れていなかったのでしょう。そしてやっと出された新作は80年代ポップス、これも当時のウェストコーストサウンドであり、80年代の一番つまらない部類の
音楽になってしまっています。なぜここまでして無理に時代に合わせる必要があったのでしょうか、当時はこれが売れると思われたので盲目な状態だったのだと思います。今聴き直すと、昔のまま、自分の
音楽をやっていればまだ売れていたはずです。
1. Two Hearts
2. Just A Little Lovin'
3. Forever
4. Dreams I Dream
5. Something In The Heart
6. Ballerina
7. Fighting For Love
8. Replace The Face
デジタルシンセ、シンセドラム、打ち込み、やたら多いおかず、デイヴメイソンの良さでもあった、
ソウルフルなグルーヴがジャストな打ち込みのリズムで失われています。歌はイエスのロンリーハートみたいな感じで、コーラスもいかにも80年代しています。きちんと計算された作曲、かなり頑張って創ったのは伝わってきます。しかしつまらないのです。
いい時代を知っているだけに、こんな内容ではファンは納得しないでしょう。実際に全く売れていません。こんな
音楽は当時は捨てるほどありました。デイヴメイソンがやる必要はありません。アメリカに渡って、アメリカのレコード会社に依存した結果がこれです。当時の人は本気でこれだけやらないと売れないと思っていたのです。でも実際にはこの時代でも個性的な
音楽をやっていたミュージシャンのみが生き残りました。
Two Hearts