78年の作品です。まだまだファンキーですが、カントリー色、つまり白人的な要素が強くなっています。これを洗練と言っていいのか分かりませんが、ブルースよりもカントリー色が強く出ている作品だと思います。ロックンロールもどちらかというとロカビリーですし、ブルースもシカゴスタイルで都会です。ウェストコーストで生活している訳ですから、こちらの方が自然なのかもしれません。
1. It's A Feelin'
2. Arkansas
3. True Love
4. Southern Dreams
5. Waterfalls
6. Oh Babe
7. Let's Break Down
8. Right Now Is The Hour
9. Midnight Creeper
売れようと思ってと都会的になっているのでしょうが、かっこつければつけるだけ昔のファンは離れていく事になります。
音楽的には悪くありませんし、新しい時代に適応しようとしているのも分かります。しかし、それにしては中途半端で、カントリー的なのどかさと、都会的な部分がちぐはぐな感じがしないでもないです。このファジーな感じもエルヴィンらしさなのかもしれません。
時代はいよいよパンク、テクノの時代に入りましたので、これらの
音楽はオールドウェーヴであり、アメリカではまだ大丈夫ですが、世界的には古くさい分野になっていきます。ここで頑固に自分の
音楽を貫くのか、時代の変化に適応していくのかで、その後の評価が大きく分かれていきます。私は酒を飲みながら釣りを楽しんでいるエルヴィンが一番いいと思います。
It's A Feelin'