

82年のアルバムです。ヘヴィメタにはならずにハードロックを維持していますが、80年代ならではのハードロック、ヴァンへイレンを意識したスタイルに完全に変化しています。ボーカルもDerek St. Holmesに代わり、ドラムがCarmine Appiceになっています。テッドのギターも完全にヴァンへイレンを意識したもので、ピッキングハーモニクスを多用しています。
1. No No No
2. Bound And Gagged
3. Habitual Offender
4. Fightin' Words
5. Good And Ready
6. Ebony
7. Don't Push Me
8. Can't Stop Me Now
9. We're Gonna Rock Tonight
10. Tailgunner
Carmine Appiceがドラムと言う事で、ドラムソロも用意されています。曲自体も昔はエアロスミスっぽい感じでしたが、ヴァンへイレンみたいになっています。それでもヘヴィメタにはなっていないのでハードロックファンには響きます。ジャケットの写真はまるでヘヴィメタで、いかにも80年代っぽい格好しています。それでもオールドウェイヴと言うイメージがあるのか、売り上げは一気に下がっています。
きちんと時代には追従していますし、内容も悪くありません。Carmine Appiceの参加も話題になってますし、売れる条件は充分満たしていると思いますが、どうしても新しいバンドの方が注目されていたようです。オールドウェイヴの残党がこの時代に生き残るには、それなりのヒット曲が必要でした。アルバムとしての内容は問題ありませんが、ヒット曲に恵まれなかったのです。Derek St. Holmesはギターを弾きませんので、完全にテッドだけのギターですが、ツィンリードでハモらせるようなアレンジにしています。プロデュースもテッド自身が行っています。
No No No