暑い夏にはHotなFUNKと言う事で、残暑には久々に
ファンク系ブラックミュージックを紹介します。既に紹介済みのParliamentやFunkadelicのベーシスト、Bootsy Collinsのソロ作品を紹介します。76年の作品で、Bootsy's Rubber Band名義になっています。ソロと言っても主役はブーチーですが、ほぼP-FUNKオールスターズのメンツが勢揃いで、プロデューサーはGeorge Clintonとブーチー、Bernie WorrellもMaceo Parkerもいますし、兄貴のPhelps Collinsもいます。そしてBrecker Brothersも参加しています。
1. Stretchin' Out (In a Rubber Band)
2. Psychoticbumpschool
3. Another Point of View
4. I'd Rather Be With You
5. Love Vibes
6. Physical Love
7. Vanish in Our Sleep
サウンドはいつものP-FUNKでありますが、かんりパロディー精神旺盛なおふざけ度満載の内容になっています。黒人
音楽を聴いていると分かると思いますが、黒人特有の自己顕示欲を前面に出しているので、自分の名前を連呼しますし、コーラスもBootsy、Bootsyというかけ声になっています。これをコメディータッチで表現するので憎めません。当時のP-FUNKファミリーはキッスと同じカサブランカレーベルなので、ファッションもキッスのように派手なラメ入り、7インチのハイヒールというキンキラファッションに身を包んでいます。
ファンクでありながらサイケ感覚もあるのが特長ですが、このRubber Bandではツェッペリンなどのハードロックのパロディーも織交ぜているので、ハードロックファンも笑いながら聴く事が出来ます。まだスターベースは創っていませんが、フェイザーとワウワウを混ぜ合わせたエフェクターを通したベースサウンドがブーチーの特長であります。打ち込み世代前の
ファンクなので、微妙にルーズなグルーヴがハマると中毒になってしまいます。英語が分かると、何とアホな事を歌っているのだと笑い転げてしまうような愉快なアルバムです。Parliamentよりも楽しい名盤です。Bootsy!!Bootsy!!
Stretchin' Out (In a Rubber Band)