94年の作品で、再びPraxis名義によるアルバムです。メンバーは同じですが、Bill Laswellはベーシストとして参加して、プロデュースはJohn T. Matarazzoが担当しています。その他にMick HarrisとYamatsuka Eyeがボーカルとして参加、John Zornがサックスで参加しています。Zillatronでブーチーを前面に出した為か、今作ではBucketheadが前面に出ています。そしてこれ以降ブーチーはこのバンドに参加する事無く、Bucketheadのバンドになっていきます。
1. Stronghold
2. Cold Rolled / Iron Dub
3. Suspension
4. Rivet
5. Deathstar
6. The Hook
7. Nine Secrets
8. Crossing
仮面を付けてバケツみたいな帽子をかぶったBuckethead、彼はprogressive metalと呼ばれるスタイルで、スラッシュメタルをもっとコミカルでドラマティックに演奏していきます。これにBill Laswellらニューヨークの前衛的な感性で処理された作品になっています。かなり暴力的なサンプリングサウンドがメタルギターに負けないように鳴りまくっています。ベースもほぼBill Laswellのパートが多く、ブーチーの出番が少なくなっています。どちらかと言うとブーチーのベースはリード楽器として扱われています。
このバンドはBill Laswellが素材として各メンバーを集めて、好きなように編集したもので、前衛的に彼らの演奏がカット&ペーストされています。素材がメタルや
ファンクなので親しみ易いものですが、やっている事は前衛
音楽であり、コンピューターをステージに持ち込む事で、ライブでも再現出来るものになっています。次々に新しいものが生まれていた90年代においても、かなり斬新なサウンドだと思います。
Stronghold