2005年の作品です。前作から9年のインターバルがありますが、P-Funk All-Stars名義を使ってからははずれがありません。生演奏を主体としているので、P-Funk の良さが出ているからです。今作はP-Funk All-Starsの他にも多くの若手ヒップホッパーが参加しています。ラップが多いのであまり面白くありませんが、P-Funkとラップの相性はいいです。
1. Bounce 2 This
2. Su, Su, Su
3. Paradigm
4. U Can Depend On Me
5. U Ain't Runnin' Shit
6. Inhale SLow
7. Because/Last Time Zone
8. Never Ending Love
9. Sexy Side Of You
10. Saddest Day
11. I Can Dance
12. I'll Be Sittin' Here
Paradigmにはプリンスが参加していて、プリンスのキッスを思わせるようなアレンジになっています。グラウンドビートのようにも聴こえます。P-Funkから枝分かれしていった様々なスタイルを再びP-Funkに呼び戻し、21世紀でもグルーヴ出来るような作品に仕上げています。21世紀になってからの
音楽シーンの停滞は深刻なくらいに全然前に進まない現状であります。ですから新しさは感じませんが、P-Funkとしては前に進んでいこうとする姿勢が感じられます。
若手ミュージシャンとのコラボレートはおっさん達にとって刺激になっている事は確かで、それを長年の経験に基づいて新しい
ファンクの形を形成していると思います。何かを真似しているようでいて、何かとは違う何かになっています。つまり真似事を通り越して新しい何かをつかんでいるのです。George Clinton & the P-Funk All-Stars名義になってからは名作ばかり創っています。これも素晴らしい名盤です。スライなみに気が利いています。
Bounce 2 This