

81年の作品です。時代の流れにも敏感な彼らはニューウェイヴ感覚の作品を作りました。曲自体はいつものブギースタイルなのですが、ニューウェイヴスタイルにデフォルメしたアレンジを施しています。ニューウェイヴはシンプルに簡素化して曲をコンパクトにしていますが、その中にもテンションをはさんでモダンさを演出していました。それをしっかりブギースタイルの中に取り入れています。
1. Tube Snake Boogie
2. I Wanna Drive You Home
3. Ten Foot Pole
4. Leila
5. Don't Tease Me
6. It's So Hard
7. Pearl Necklace
8. Groovy Little Hippie Pad
9. Heaven, Hell or Houston
10. Party on the Patio
おお化けするのはこの後ですが、その序章となるような作品です。それまではあまり使わなかった13thを使用してモダンなブギを演出しています。ギターにフェイザーをかけたり、マイルドなサウンドも使用するようになっています。トレードマークの髭も生え揃い、まるでユダヤの人みたいな出立ちになっています。カウボーイファッションにサングラスという格好もディーヴォの南部版みたいに見えなくもないです。
ギターリフもいつも通りに工夫を凝らしていますが、ニューウェイヴらしい無駄な広がりを押さえたアレンジになっています。ミュートカッティングも当時の流行です。ただ、まだどっち付かずで中途半端な感じがしなくもないです。かろうじてサザンロックっぽさは残していますが、かなりポップになっています。このアルバムがあったから後のテクノアレンジも違和感が薄かったと思います。
Tube Snake Boogie