

2003年のアルバムです。間隔は長くなってきていますが、コンスタントに作品をリリースしながら現在も現役で頑張っています。いつもワンパターンなので、変化が欲しいと思っていたところに意表をついたAs Time Goes Byで始まります。勿論カサブランカで有名なAs Time Goes Byのカバーです。サッチもみたいな歌い方ですが、カントリーにアレンジされています。スライドギターがハワイアンのようにポップですが、カントリータッチです。
1. As Time Goes By
2. Mescalero
3. Two Ways To Play
4. Alley-Gator
5. Buck Nekkid
6. Goin' So Good
7. Me So Stupid
8. Piece
9. Punk Ass Boyfriend
10. Stackin' Paper
11. What Would You Do
12. What It Is Kid
13. Que Lastima
14. Tramp
15. Crunchy
16. Dusted
17. Liquor
リズムの作り方はドラムンベースみたいですが、生ドラムならではのおかずの格好良さがあります。打ち込みだとループになるので、生ドラムならではのポリリズム崩しがかっこいいのです。全体的にはスパニッシュ系の南部のネイティヴなアレンジが妙なポップさを出しています。黒人
音楽はニューオリンズに集約されて全米に発展していきましたが、その流れの中で、様々な民族
音楽が融合して成り立っています。その融合する前の
音楽をちりばめる事で、タイトルにもなっているMescaleroというインディアンの部族への思いを馳せているのでしょう。
サザンロック以前のネイティヴなアメリカの
音楽。Dr.ジョンみたいな感じで取り入れて、新しいサザンロックを構築しようと、ベテランになっても挑戦者の志を保っています。昔のような疾走感は無くなってきていますが、
音楽を創造するという気持ちは若々しいと思います。それにプラスしてテクノな感性も付け足しても渋いところが好感が持てます。とても良く出来た素晴らしい名盤だと思います。
As Time Goes By