

72年の作品です。プロデュースを彼ら自身でやって、大ブレイク作品となりました。日本でもイギリスにStatus Quoあり、と言わしめるほど知名度が上がりました。ここにイギリス屈指のハードブギバンドが世界に知れ渡る事になります。演奏力が上がった訳ではありませんが、テクニックが無いなりの曲の構成が出来るようになり、己を知り、己にあった曲調を習得した事が成功の要因だったと思います。
1. Don't Waste My Time
2. O Baby
3. A Year
4. Unspoken Words
5. Big Fat Mama
6. Paper Plane
7. All The Reasons
8. Roadhouse Blues
9. Joanne (b-side of 'Caroline') [BONUS TRACK]
10. Lonely Night (b-side of 'Break the Rules') [BONUS TRACK]
曲調もポップなブギだったりするので、ハードロックというよりグラムロックとして聴いた方がいいと思います。ファッションが違うのでグラム扱いはされませんが、やっている事はグラムロックです。これはテクニックが無いアマチュアバンドにとっては目指し易いスタイルであって、そういう事でも親しみがあったのでしょう、イギリスではトニー・ブレア元首相もお気に入りのバンドとして公言するほどの国民的なバンドとなります。
Lonely Nightのようなバラード曲ではポップバンド時代の経験が活かされています。こういう曲が入っている事自体ハードロックバンドでは無いのですが、ここがこのバンドの面白いところです。見た目はハードロックバンドみたいになっているので誤解され易いのですが、ポップバンドがブギースタイルの曲をやっているという視線で聴いた方が親しみがもてると思います。彼らの人気を決定づけたのはBig Fat Mamaで、この1曲だけでも聴く価値があります。とりあえずはイギリス限定でが、ここから彼らの栄光の時代となっていきます。
Don't Waste My Time