

80年の作品で、プロデューサーをJohn Edenに変更しています。プロデューサーが変わればサウンドも変化するもので、ジャケットもなんかロケットが飛んでいたりして、期待せざるをえませんが、ポップ技に更に磨きがかかった内容になっています。よりソフトなコーラスが入ったりして、まるでELOみたいになっています。そういえばイギリスではELOが売れると言う土壌があるのでした。それならこのバンドが売れるのもうなずけます。
1. What You're Proposing
2. Run To Mummy
3. Don't Drive My Car
4. Lies
5. Over The Edge
6. Wild Ones
7. Name Of The Game
8. Coming & Going
9. Rock 'N' Roll
10. A B Blues
しかしいつ聴いてもこのバンドは裏切りません。間違いなくStatus Quoであろうとしています。これも人気の秘密なのかもしれません。最近の
音楽シーンの傾向としてお金を払ってCDを買うなら間違いが無いものを買おうとする傾向があるそうです。つまりミュージシャン側はファンを裏切れないのです。期待されているものを期待されている範囲で提供するのです。そのいい例がサザンオールスターズです。昔となんにも変わっていません。同じものを提供すればヒットするのです。この例は凄く不健康な状態だと思います。
音楽を聴く方も成長するのですから、提供する側も成長しなければなりません。それが健全な在り方だと思うのですが、
音楽が生活の全てになっている私からは想像出来ませんが、普通の人は
音楽はたまに聴くだけで、その時に裏切らない
音楽を聴く訳です。間違いが無いものを選ぶのです。それが大半なので、売れる為には大半に人に合わせなければならないのです。この図式が現在の
音楽シーンの腐敗を招いているのです。やはり私はいい意味で期待を裏切ってくれるミュージシャンが好きです。だからといってこのバンドが腐敗している訳ではありません。彼らは馬鹿正直にこのスタイルしか演奏出来ないのです。そしてそれがたまたま売れたのです。こういうバンドがあってもいいと思います。
What You're Proposing