

74年のアルバムです。フォガットの名を世界的に知らしめた出世作です。これまでのヘヴィーなブルース色が薄れて、都会的なブギロックを演奏するようになりました。アメリカンハードロックなStep Outsideみたいな曲があったりします。ステイタスクォーがブギバンドとして成功した事が影響していると思われます。何といってもイギリスではステイタスクォーが大人気でしたが、このバンドの方が世界的には成功したと言えます。
1. Honey Hush
2. Step Outside
3. Golden Arrow
4. Home In My Hand
5. Wild Cherry
6. That'll Be The Day
7. Fly By Night
8. Nothin' I Wont Do
このバンドの人気を決定づけたのは何といってもHoney Hushです。もろヤードバーズのトレインケプトアローリンのパクリでありますが、トレインケプトアローリンはヤードバーズが欲望という映画で演奏する時には著作権の関係でStroll Onという曲名になったり、日本のシーナ&ザロケットではレモンティーと言う曲で日本語歌詞がついています。エアロスミスのカバーが一番かっこいいですが、ロックファンの間ではそれくらい愛されている曲であります。Honey Hushも替え歌みたいなものです、
それ以外の曲はアメリカンハードロックっぽくなっています。それ故にブリティッシュハードロックバンドとは違うファン層がついたと思います。ファンキーだったり、フュージョンっぽい、ちょうどチャーのデビュー当時のようなアレンジがあったり、ホーンセクションがからんだり、かなりアメリカを意識したアレンジになっています。それなのにイギリスのバンドとして紹介されているので、中途半端なアピールがいまいち大きな売れ方をしなかった原因だと思います。ただ、ステイタスクォーという前例があるので、このバンドも第二期ハードロックブームの橋渡し的な存在でした。そして第一期ハードロックバンドが停滞している間に第二期ハードロックバンドが現れ、このバンドもその恩恵を受けて行きます。
Honey Hush