

78年のアルバムです。彼らの最大のヒットアルバムFoghat Liveを経てリリースされています。その為か、ライブの勢いを持った曲が揃っています。プロデューサーはEddie Kramer で重厚なハードロック作品に仕上げています。ブギスタイルでありながら当時の第二世代ハードロックバンド並のサウンドメイキングが成されています。
1. Stone Blue
2. Sweet Home Chicago
3. Easy Money
4. Midnight Madness
5. It Hurts Me Too
6. High on Love
7. Chevrolet
8. Stay With Me
ディレイ処理など、これまでの作品には無かった仕掛けが隠されていて、ステイタスクォーとは違って、しっかり日本でもアピール出来るだけの内容を持っています。アメリカンハードロックっぽいですが、当時のアメリカンハードロックはエアロスミスに代表されるように、それまでの爽やかなイメージから脱却していて、ブリティッシュハードロックファンにも聴き応えのある音になっています。そもそもイギリスのバンドである彼らが無理してイギリスっぽく振る舞う必要は無いのですが。
ギターソロの部分もしっかり作曲させているのはEddie Kramerの指示なのかもしれません。これまでのようなフリーな感じのソロでは無く、きっちり計算されたフレーズを演奏しています。これも第二世代ハードロックバンドの特長であります。アドリブで長々と演奏するより、決まった印象的なソロを弾いて、短い曲の中でも腹一杯満足させようという趣旨であります。中にはギターソロの部分だけコード進行が変わったり、転調したりして、短い曲の中でもドラマティックな演出を行ったりします。これはディープパープルの影響が強いのですが、ジャズバンドのようにアドリブ命の時代は終わったのです。Night Shiftとは又違った意味での名盤になっています。
Stone Blue