

71年のアルバムです。久々のシングルヒットのタイトル曲を含み、大ヒットとなったアルバムです。前作が全てカバー曲だった為か、売り上げがかんばしくなったのですが、全てオリジナル曲になるこのアルバムで盛り返してきました。この時代は黒人
音楽シーンではニュー
ソウルというスティーヴィーワンダーやマーヴィンゲイなどにより、更に洗練された
ソウルミュージックが確立されていました。ニュー
ソウルはそのままフュージョンへと進化してきますが、このアルバムではそこまでの洗練さはありません。
1. Melting Pot
2. Back Home
3. Chicken Pox
4. Fuquawi
5. Kinda Easy Like
6. Hi Ride
7. L.A. Jazz Song
8. Sunny Monday
リズムを創ってからリフやメロディーを決めると言う作曲法はこの頃にスティーヴィーが確立していて、後の80年代の作曲法の基礎となっています。このバンドもデビュー当時からその手法を用いていて、リズムありきは黒人
音楽の骨格であります。たとえばドラムンベースではリズムそのものが重要であり、上ものはオマケな感じになっていきます。その流れで生まれたアシッドジャズは、このバンドやオルガンジャズを手本としています。ネオアコのスタイルカウンシルのMick Talbotもその影響が大です。
つまり80年代以降の未来を予見している作品だとも言えます。レアグルーブとしても上質なものではありますが、このアルバムからサンプリングを切り出すのは至難の技です。ドラムだけの演奏の部分が無いからです。ですからサンプリングするというよりも、その作曲法を参考にするにはうってつけだと思います。この辺の
音楽を元に現在でも通用するような
音楽を創ると、とてもかっこいい曲が出来上がると思います。いろんな応用が効く
音楽だと思います。
Melting Pot