

Iveys改めBadfingerに改名してからの70年のファーストアルバムになります。Iveys時代は不運にもアルバムリリースが一時中止されるというアクシデントに見舞われ、やっと一般的に自分達の作品を届ける事が出来ました。当時はジョンレノンはオノヨーコの事で頭がいっぱいで、アップルレコードを何とかしようとしていたのはジョージとポールでした。そのPaul McCartneyが曲を提供したりプロデュースにも関わっています。
1. Come And Get It
2. Crimson Ship
3. Dear Angie
4. Fisherman
5. Midnight Sun
6. Beautiful And Blue
7. Rock Of All Ages
8. Carry On Till Tomorrow
9. I'm In Love
10. Walk Out In The Rain
11. Angelique
12. Knocking Down Our Home
13. Give It A Try
14. Maybe Tomorrow
15. Storm In A Teacup
16. Arthur (Previously Unreleased)
ポールがバックアップしたという事もあってか、曲調はほとんどポール風であります。曲作りに頑張っているのはPete Hamであり、売れなかった時代もあったので、頑張ってこの後彼の作曲能力が華開いていきます。ビートルズの弟分バンドという払拭するように頑張るのですが、このアルバムでは思いっきりビートルズ色を出して何とか売れようともがいています。映画ピンクパンサーにも曲が使われたり、宣伝効果は絶大でした。
ビートルズが解散した年でもあり、この後は脱ビートルズの時代になるので、彼らのデビューは少し遅過ぎたのですが、彼らは自分達の力でその逆境を乗り越えていきます。Tony Viscontiもプロデューサーとして残っており、ストリングスアレンジは彼によるものでしょう。ビートルズと入れ替わるように登場した彼らへの期待は相当なプレッシャーだったと思いますが、それに応えるだけの曲を書いています。名前だけは知られていて、曲を知らない人も多かったと思いますが、隠れたブリットポップの名作を生み出しています。
Come And Get It