バンドの中心人物だったPete Hamが75年に自殺した事によって解散状態でしたが、再びバンドを再開して79年にリリースされたアルバムです。Tom EvansとJoey MollandとJoe Tansinが中心になって、ゲストミュージシャンを迎えて制作されています。プロデュースはDavid Malloyで、Nicky Hopkinsなどが参加しています。悲劇のバンドと呼ばれるだけあって、最初から最後までままならない現実と向き合っていました。
1. Airwaves
2. Look Out California
3. Lost Inside Your Love
4. Love Is Gonna Come At Last
5. The Winner
6. The Dreamer
7. Come Down Hard
8. Sail Away
サウンドはハードポップを更に追求したもので、シンセサイザーも導入して、フォリナーのようなアメリカンプログレ的な感じもあります。レーベルもElektraに移籍していて、なんとかバンドを盛り返そうとしていますが、Pete Hamがいないという事はもはやバッドフィンガーとは言いにくいものもありますが、共に曲を作ってきたメンバーによって、良い曲の作り方は心得ているようです。
当時イギリスのプログレバンドはアメリカをターゲットにしていて、音もアメリカを意識したものが多くありました。このアルバムからもその雰囲気が感じ取れます。ただし、アメリカンのバンドはこんなに複雑な曲は作りませんので、曲自体はイギリス的、出音がアメリカンな感じです。ポップ感覚も時代によって変わってきますので、彼らもしっかりその辺を感じ取っていたのでしょう。しかし、やはりもう売れないのでありました。
Airwaves/Look Out California
Lost Inside Your Love
Love Is Gonna Come At Last
The Winner
The Dreamer
Come Down Hard
Sail Away
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