81年の離婚して、自主制作でリリースされたアルバムです。ですから市場にはあまり出回っておらず幻の作品とされていましたが、89年にインディーズ系ではありますが、正式にリリースされました。内容はクラシック曲のカバーですが、オーケストラアレンジはシンセサイザーで演奏されています。
1. Ave Maria
2. Pie Jesu
3. Jerusalem
4. Requiem (Introit)
5. Requiem (Kyrie)
6. One Fine Day (Madam Butterfly)
7. Intermezzo (Cavalleria Rusticana)
8. Ave Verum-Corpus
9. Pie Jesu
10. Sweet and Low
彼女の影響の恩恵を受けた女性シンガーとしてVirginia Astleyを私は連想してしまいます。そのVirginia Astleyが坂本龍一のプロデュースで制作したHope in a Darkened Heartのようなサウンドになっています。しかし、Hope in a Darkened Heartは86年の作品ですから、坂本龍一がこのアルバムを真似したとみられます。このアルバムのプロデューサーはBenny Gallagherで、各曲を様々な人にアレンジさせています。Andrew Lloyd Webberなどがが関わっています。
彼女の声は若さは無くなっていますが、円熟した巧さを感じさせます。よく知っているクラシック曲ばかりですが、シンセサイザーでポップにアレンジされています。今聴くと驚くような事ではありませんが、Hope in a Darkened Heartがリリースされる以前にこの音を聴いているとかなり衝撃的だったと思います。母親となり、離婚して、再び彼女は歌を歌い出した事に万感の拍手を送りたいと思います。
Ave Maria