64年のアルバムです。インド
音楽を西洋、世界に広めようと作品を沢山吹き込んでいます。かなり精力的に活動しているので、膨大な作品が残されています。様々なバリエーションがあるインド
音楽を分かり易く紹介していますが、西洋
音楽の概念しか無いポップスファンにとっては大変難解でありましょう。まだビートルズの作品には少しだけシタールが使われる程度で、リボルバー以降でないと本格的なインド
音楽は馴染みがありませんでした。
1. Raga Jogiya
2. Dhun
3. Rupak Tal
4. Raga Madhu-Kauns
しかし、シタールの奏法はブルースギターの奏法に似ています。というより、サイケ以降のギタリストはシタールの奏法に影響を受けていますから、自然と私たちもその奏法に馴染んでいるのです。チョーキングはもとより、ハンマリングオン、プリングオフ、グリッサンド、ブルースもブルーノートスケールというモード奏法で演奏されます。ジェフベックなんかはフュージョン時代でもブルーノートで演奏していました。これは沖縄
音楽のスケールと同じですし、日本
音楽にも独自のスケールが存在しています。
インド音楽の場合はその曲の形式によって複数のスケールが容易されています。そして打楽器のタブラは現在ではタルヴィンシンによってドラムンベースとも共存しています。機械的に正確なリズムを叩きだします。それもかなり早いパッセージ、8ビートの曲でも16ビートで演奏されています。シタールもフレットには金属が仕様されていて、金属的な音と倍音は民族音楽と言っても、とても近代的な響きをもっています。荘厳でありながらエモーショナルな演奏がシャンカールの特長であり、とてもジャズ的であり、ロック的です。
Raga Jogiya