87年のアルバムです。ワールドミュージックブームにあやかるような作品です。純粋なインド
音楽ではなく、当時流行っていた癒し系のヒーリングミュージックのようなサウンドトラック、デジタルシンセを使った演奏をバックに演奏しています。ここは時代に合わせてきました。孤高の
音楽から庶民の元に舞い降りてきたかのような
音楽になっています。
1. Chase
2. Tana Mana
3. Village Dance
4. Seven And 10 1/2
5. Friar Park
6. Romantic Voyage
7. Memory Of Uday
8. West Eats Meat
9. Reunion
10. Supplication
歌もあって、ポップなアレンジになっているので、普通の人にも聴き易いと思います。シタールやタブラはおかず的な配列になっていて、デジタルシンセが主役になっています。それでもインド感はたっぷり感じます。音階がそうですから、シンセであってもインド的です。いまでは
音楽ソフトで様々な音階を鍵盤に当てはめる事が容易になっていますが、シンセなどのハード面ではポルタメントなどの演奏面で頑張らないと無理であります。
サンプラーも使っていると思われます。タブラは実際に演奏していますが、リズムの枠組みにサンプリングしたタブラも混ぜているようです。つまり打ち込みを軸に演奏されているのです。その中で、これだけインド感を出せているのは凄いと思います。入門編としては最適でありましょうが、ここから本格的なインド
音楽へ行くのはかなり敷居が高いと思います。それでもデジタルミュージックとの融合を難なくこなしている秀作であります。
Tana Mana Full Album
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