97年のアルバムです。Ragaとか、Talaはインド
音楽の音階などを含む形式の事で、これまでも同じような曲をリリースしていますが、演奏するたびに違う表情を付け加えています。ラビシャンカールはもはや世界の人間国宝として讃えるべき人であり、晩年にありながら、更なる修練を経て神に近い演奏になっています。サポートメンバーの演奏も凄いです。
1. Tala-Farodast
2. Raga Gara: Alap Gat I , Gat II, Gat III
3. Raga Hameer: Alap Gat I, Gat II, Taal Tintal
民族音楽というものは、若い人には敬遠されがちですが、若い時から修練をする必要がある
音楽であり、独学でも通用するロックとは違って、その伝統を学ばなければなりません。その分若者には敷居が高いのですが、若者でも魅了するだけの魅力溢れる
音楽が残されています。ラヴィシャンカールでもこの境地に達するまで、長い月日を要していますので、若いうちから関心を持ってもらった方が良いと思います。
その為にはポップスにも
民族音楽性が含まれたヒット曲が必要かと思いますが、数えるほどしかありません。この作品を聴いていて、伝統を重んじながらも革新的な演奏をするには、時間がかかると言う思いが重くのしかかってきます。もっとより多くの若者が、こういう
音楽に興味を持って、そして演奏する楽しさを身につけてくれる事を望むばかりです。
Tala-Farodast
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