

75年のセカンドアルバムです。ここからNick Loweが加わり、ソロアルバムでありながら実質はRockpileと言うバンドの作品となっています。カバー曲が多く、フィルスペクターのBaby, I Love YouやDa Doo Ron Ronなどポップなアレンジも多く、ロッカバラードとカントリーロックなど、Dave Edmundsの好みの
音楽が並べられています。
1. Baby I Love You
2. Leave My Woman Alone
3. Maybe
4. Da Doo Ron Ron
5. Let It Be Me
6. No Money Down
7. Shot of Rhythm and Blues
8. Billy the Kid
9. Born To Be With You
10. She's My Baby
11. I Ain't Never
12. Let It Rock
ソロになってからはロックンローラーのイメージが強いDave Edmundsですが、ポップな曲が多い入っています。これもパブロックの特長なのでしょう。Nick LoweはまだBrinsley Schwarzに在籍していて、Brinsley Schwarzのメンバーも参加しています。ほとんどがカバー曲と言う事で、まだ彼なりのサウンドは確立されていません。しかし、やりたい事は明確なイメージはあったのだと思います。それを具現化するにはやはりバンドを固める必要があったようですが、まだ混沌としています。
フィルスペクターのウォールオブサウンズを再現したがるのもオーディーズ感覚なのでしょう。70年代でもビートポップスをやってもいいじゃないか、と言うスタンスもパブロックの特長と言えるでしょう。ハードロックやプログレが目覚ましい活躍をしていても、ポップな
音楽を好むリスナーも多いので、彼らの地道な活動はやがてパンクやニューウェイヴへの道のりを創りだしていきます。ブロンディーもデビュー当時は50年代ポップスしていましたので、複雑な
音楽への反動がそろそろ出始めてきます。
Baby I Love You