

78年のアルバムです。Terry Williams、Nick LoweでのRockpileに新しくギターのBilly Bremnerが加わり、正式に結成されていないRockpileでしたが、補強されてパワーアップしています。作曲面ではNick Loweに助けられていますが、Dave Edmundsも作曲に加わっており、半数はオリジナル曲になっています。前作での成功で方向性が明確になった事で、オリジナル曲も増えてきています。
1. Trouble Boys
2. Never Been In Love
3. Not A Woman, Not A Child
4. Television
5. What Looks Best On You
6. Readers Wives
7. Deborah
8. Thread Your Needle
9. A.1. On The Jukebox
10. It's My Own Business
11. Heart Of The City
名義上はソロアルバムですが、Rockpileとしては新しい局面を迎えており、ステージ上ではRockpileと名乗って演奏しています。スピーディーなロックンロール、シンプルながらもポップである事、そしてNick Loweがコステロをプロデュースしている事で、ニューウェイヴファンにもお馴染みとなり、パンク、ニューウェイヴの時代にうまく乗っかります。オリジナル曲を書くようになり、オールディーズではない感覚が備わっているのも成功の鍵だったと思います。
一部でロックンロールリバイバルな風潮もあり、決して時代性を無視した
音楽ではなくなっています。しかもパンクみたいに演奏がヘタクソではありませんので、パンクやニューウェイヴにはついていけない人向きだったと思います。この頃にはパブロックというジャンルも定着してきていて、その代表格として彼らは一目置かれる存在となっていきます。
Trouble Boys