

78年のアルバムです。Gypie Mayoもバンドに溶け込んで、ソリッドなみんなが好きなDr. Feelgoodが帰ってきました。Wilko Johnson脱退後、低迷していた人気も持ち直してきます。Wilko Johnsonほど破壊力はありませんが、多彩なギターを弾くGypie Mayoはバンドに新しい方向性をもたらしています。
ブルース色が薄れて、ポップなニューウェイヴ時代に適応したようなサウンドになってきています。
1. Down At The Doctors
2. Every Kind Of Vice
3. Things Get Better
4. Milk And Alcohol
5. Night Time
6. Let's Have A Party
7. Take A Tip
8. It Wasn't Me
9. Greaseball
10. Sugar Shaker
テレキャスターを弾いていたWilko Johnsonとは違ってGypie Mayoはストラトを演奏しています。たまにハーフトーンも使ったりしてファンキーな演奏を聴かせます。普通にピックを使ってギターを弾きますので、Wilko Johnsonと比べようも無いのですが、どうしてもファンとしては比べてしまいます。勿論彼もそこは意識して演奏していると思いますが、明らかに昔にはこだわらない姿勢が感じ取れます。比べてもしょうがないですので。
パンクバンドはピストルズ以外は長続きしますが、ピストルズと共にロックは死んだと宣言されてニューウェイヴ、テクノの時代になっていきます。その為か、このアルバムはかなりポップで、昔の不良少年的な印象が薄れています。そこがニューウェイヴ時代には受け入れられたのか、
ブルースロックからビートロックバンドみたいになっています。もしかしたら一番パブロックっぽい作品なのかもしれません。
Down At The Doctors