

85年のアルバムです。新生Dr. Feelgoodになって間もない為か、オリジナル曲は1曲のみで、後はカバー曲になっています。これも原点回帰を計るためなのでしょう。しかし、80年代サウンド全盛期に
ブルースロックそのものをやっていても売れる訳も無く、売り上げは落ち込むばかりで、このメンバーでの作品は一番評価が低くなっています。それでもパブではウケていたのかは分かりません。
1. Dust My Broom
2. Something You Got
3. Dimples
4. Living On The Highway
5. Tore Down
6. Mad Man Blues
7. I've Got News For You
8. My Babe
9. Can't Find The Lady
10. Rock Me Baby
デジタルサウンド全盛期に実にアナログでアナクロな作品であります。まるでテンイヤーズアフターのような
ブルースロックはあまりにも使い古されていたスタイルでありますが、当時はこんなサウンドに飢えていたオールドロックファンもいました。そういう人にはオアシスな作品なのでありますが、当時はほとんど注目されなくなっていたので、ここまで触手を伸ばす人は本の一部でありました。
では現在の耳での評価ですが、悪くはありません。ただしやはり毒がないDr. Feelgoodはものたりません。単なるローカルなパブロックだといういい訳も通用しないほど時代の対応は冷たいものであった事でしょう。これが60年代後期の作品だったとしてもその他大勢のバンドの一つ的な水準だと思います。バンドとしてのオリジナリティーを築いていた事もありましたので、その経歴を取り戻すには少し弱い内容だと思います。普通に
ブルースロックバンドだと思えば悪くはありません。
Dust My Broom