83年のアルバムです。ギターのEddie Clarkeが脱退して代わりに元Thin LizzyのBrian Robertsonが参加しました。明らかにギターが巧くなってしまっている。まるで当時のゲイリームーアのソロアルバムを聴いているみたいな。ギターソロも情緒的でメロディアスですが、バンドの疾走感を失わせていないのは流石です。しかし、ファンにとってはヘタクソでも疾走する猪突猛進のモーターヘッドが好きだったみたいで、Brian Robertsonはファンから総スカンを食らってしまいます。よってこのアルバムのみで脱退してしまいます。
1. Back at the Funny Farm
2. Shine
3. Dancing on Your Grave
4. Rock It
5. One Track Mind
6. Another Perfect Day
7. Marching Off to War
8. I Got Mine
9. Tales of Glory
10. Die You Bastard
11. Turn You Round Again
12. (I'm Your) Hoochie Coochie Man
13. Don't Need Religion
ギターが巧くなっただけでバンド全体が巧く聴こえます。ドラムは元々問題なかったのですが、へたくそなLemmyの歌も気にならなくなりました。しかし、それではもうモーターヘッドの良さは出ていないとファンは嘆いたようで、Brian Robertsonは行く先々のライブで野次を浴びる事になります。本来ならバンドに新しい風をもたらし、バンドの
音楽 性を高めた功績は評価されるべきなのに、それだけこのバンドは特殊なのです。
確かに凶暴さは失っていると思いますが、ヘヴィメタではなくハードロックなギターを弾くBrian Robertsonのギターの組み立て方は百戦錬磨な素晴らしいものであり、私的には一番楽しめるアルバムであります。ちゃんと意味を持ったギターソロなり、リフを組み立てていますので、飽きる事無く最後まで楽しめます。しかし、それではモーターヘッドでは無いのでありましょう。作品の出来映えとしては最高のアルバムですが、このまま進めば単なるハードロックバンドになってしまいますので、ファンには許してもらえなかったみたいです。私的には80年代のハードロックとしては満点の名盤です。
Back at the Funny Farm
Shine
Dancing on Your Grave
Rock It
One Track Mind
Another Perfect Day
Marching Off to War
I Got Mine
Tales of Glory
Die You Bastard
Turn You Round Again
(I'm Your) Hoochie Coochie Man
Don't Need Religion
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