

93年のアルバムです。ドラムがMikkey Deeに落ち着いて、プロデュースはHoward Bensonです。これまで演奏力がアップした為に巧妙な曲調でしたが、このアルバムではファンの不満を払拭するかのごとき暴走モーターヘッドが蘇っています。しかも演奏力が上がっている為にスラッシュメタルのように安定した演奏になっています。
1. On Your Feet Or On Your Knees
2. Burner
3. Death Or Glory
4. I Am The Sword
5. Born To Raise Hell
6. Don't Let Daddy Kiss Me
7. Bad Woman
8. Liar
9. Lost In The Ozone
10. I'm Your Man
11. We Bring The Shake
12. Devils
これまでバラードがあったり、らしくない作品が続いていましたので、久々にスカッとした疾走感を持った作品になっています。このスピードになる為にはドラマーの変更が必要だったと言う事でしょうか、どんなに早いテンポでも一糸乱れぬ演奏になっています。こんなに巧すぎるのもモーターヘッドらしからぬ事ではありますが、バンドとして進化していると言う事で良いでしょう。もはや誰もパンクのような武骨な精神性は求めていない時代であります。
大物バンドの再結成が盛んになる中、現役で活動している彼らに昔の武骨なロックンロールは望むべきも無く、安定した暴走でも許されると思います。アメリカンなノリの暴走。それが本来の彼らの目指しているものだと思います。それはしっかり出ているので、Lemmyの望むスタイルに仕上がっていると思います。単なるスラッシュメタルだとしても、Lemmyが歌う限りモーターヘッドであり続けます。
On Your Feet Or On Your Knees